春が近づくと、今年もそろそろ雛人形を出す時期が来たなと感じますね。
我が子の健康と幸せな未来を祈ってお雛様を飾りつける作業は楽しみなもの。
お祝い事のひな祭りなので、雛人形を出すのもできるだけ縁起が良いとされている日を選びたいですよね。
この記事では、2023年(令和5年)の雛人形を出すのに良い時期や最適な日を、暦やお日柄、言い伝えなどをもとに調べ、まとめています。
これから雛人形を飾り付けようとしている方の参考になれば幸いです。
目次
2023(令和5)年の雛人形を出すのに適している日はいつがいい?
女の子の健やかな成長を願って飾られる雛人形、せっかく出すなら良いとされる日を選びたいですね。
長い歴史を持つひな祭りですが、雛人形を出すための特定の日というのは存在していないそうです。
とは言え、お日柄や暦上でよいと考えられる日があり、2023年(令和5年)は以下の日が適しているようです。
雛人形を出すのに適している日 |
2月7日(火) |
2月13日(月) |
2月19日(日) |
2月23日(木) |
3月1日(水) |
こうして並べると、2月に入ってから雛人形を出すのに良い日って結構あるみたい。出し忘れてもまだ数日あると思えば安心ですね。
調べていくうちに、上に挙げた日の中でも、特に赤字2月19日が2023年に雛人形を出す最適な日ではないかという結論に達しました。
なぜこれらの日が雛人形を出すのに適しているのか、以下に解説していこうと思います。
2023(令和5)年の立春以降の大安に雛人形を出すのが良い!理由はなぜ?
雛人形を出すのに特定の日はありませんが、一般的には立春以降が適していると言われています。
立春とは?
二十四節季(一年を24の季節に分けたもの)の一つで、暦上で春が始まる日とされています。
「春が立つ」という名のとおり、季節が変わり春が訪れることを示しているんですね。
2023年の立春は2月4日(土)となっています。
立春の前日は節分です。節分には豆まきを行い、季節の変わり目に生じやすい災難や病気などを追い払い、邪気を清めます。
節分で厄払いをした後の清らかな家内に雛人形を飾るという意味でも、立春以降が適しているそうです。
ひな祭りは別名桃の節句とも言い、春を代表するイベントの一つなので、春の始めである立春以降はぴったりな感じがしますね。
また、日本では古来からお日柄を大切にし、結婚式など行事の日取りの参考にしますね。
お日柄とは、カレンダーにも記載されている「大安」「仏滅」「友引」などのことで、「六曜(六輝)」といいます。
六曜は中国発祥の占いとして日本に渡ってきましたが、時代の変化とともにお祝いや行事を行う参考の日として浸透していきました。
六曜の中でも大安は一日中何を行うにも良いとされる日で、「大安吉日」という言葉もよく耳にします。
2023年立春からひな祭りまでの大安 |
2月7日(火) |
2月13日(月) |
2月19日(日) |
2月23日(木) |
3月1日(水) |
2023年(令和5年)の立春からひな祭りまでの大安は以上の日となり、雛人形を出すのに良いお日柄と言えますね。
2023(令和5)年の雛人形を出す最適な日は雨水が重なるこの日に決定!
大安の他に、雛人形を出すのに良いとされているのに「雨水(うすい)」と呼ばれる日があります。
普段あまり耳にすることのない「雨水」ですが、立春と同様に二十四節季の中の一つです。
雨水は立春の次の節季に当たり、暖かい日が増えるごとに雪が解け、水が豊かになる季節を示しているんだそう。
雪解けの後は土がしっとりとうるおい、春に向けて農作業を開始する目安の時期にもなっています。
雨水の日に雛人形を飾るとよいとされている理由を調べたところ、以下のふたつの説があることが分かりました。
- ひな祭りの由来が、紙で作った人形で自分の体をなで、邪気を移したのち川に流すという、水に関係した行事だったため。
- 雨水の日に雛人形を出すと良い縁に恵まれるという言い伝えがあるため。
言い伝えは地域によって違うという説もありますが、縁起がよいと言われているなら雨水を選びたいですね。
2023年の雨水は2月19日(日)で、偶然にも一日中縁起の良い大安と重なっています。
週末の日曜日ということもあり、お勤めされている方などはお休みの時間を利用してゆっくりと飾りつけができそうですね。
2023(令和5)年に雛人形を出すと良くない日はある?大安じゃなきゃダメなの?
2023年に雛人形を出すのに適している日をあげてきましたが、大安吉日にこだわりすぎる必要はありません。
六曜はもともと時刻占いだったそうで、一日のうち吉の時間帯、凶の時間帯などに分けられています。
六曜 | 縁起の良い時間帯 |
大安 | 一日中吉 |
友引 | 午前11時から午後1時の間は凶、それ以外は吉 |
先勝 | 午前は吉、午後は凶 |
先負 | 午前は凶、午後は吉 |
赤口 | 午前11時から午後1時の間は吉、それ以外は凶 |
仏滅 | 一日中凶 |
例えば「先勝」は午前中が吉の時間で、結婚式も行われるほど良い時間帯とされています。
大安にこだわらないのであれば、自分の都合に合った吉時間があるお日柄を選んで雛人形を飾りつけると良いですね。
では縁起の良い日とは逆に、避けたほうが良い日はあるのでしょうか?
一年に一度しか飾ることのない雛人形なので、できれば長い間飾って眺めていたいという気持ちもありますが、あまり早く飾りすぎるのは良くないそう。
地方によってはお正月飾りをしまってすぐに雛人形を出すところもあるそうですが、決まった習わしがない場合には好まれないとのこと。
年明けすぐに雛人形を出すと、ひな祭りまでの3か月間飾り続けることになります。
3か月にわたりお祝いを続けるのは良くないという意味の「三月がけ」に当たるため、避けたほうが良いとのことでした。
あまり長く飾っていると人形も傷みやすくなるので、やはり立春を過ぎたあたりが適しているようですね。
また、ひな祭りの前日や当日に雛人形を出すことを「一夜飾り」といい、縁起が悪いとされています。
一夜飾りが避けられる理由として、「一夜で準備を済ませるお通夜やお葬式を連想させる」「子どもを見守ってくれる雛人形を一夜で飾るのは人形に対して無礼になる」などがあるそうです。
できればひな祭りの1週間前には飾りつけを済ませておきたいですね。
おわりに
雛人形を出すのに適している日はあれど、必ず守らなければいけないルールはありません。
より良いお日柄を選ぶのも大切ですが、一番は子供の健やかな成長をお祝いすること。
一年に一度の行事ですので、雛人形を愛でながら、家族で楽しく飾りつけができるといいですね。