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9月入学のメリットとデメリットは?専門家やネットの意見も調べてみた

2020-04-30

メリットとデメリット

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9月入学が話題になっていますが、物事にはいい面もあり、悪い面もあります。

賛否両論が飛び交う中、9月入学のメリットとデメリットについて調査してみました。

9月入学のメリットは?

子供の安全を守ることができる

休校が長引く中で、問題点にばかり焦点が当たり忘れてしまいますが、休校をしているのは政府の意地悪でもなんでもなく、子供たちを新型コロナウイルスの感染から守るためです。

今の日本の感染状況で子供のみを危険にさらしてまで学校を再開する意味はないと思います。

9月に終息を迎えているかは全く分かりませんが、自粛の成果が少しは出ているのではないでしょうか。

休校によりできた学校間の学習格差を埋める

自粛中の現在は、デジタル教材を使った授業や教育機関が作成した動画授業、オンラインで対面授業を行っているところなど、学校によりバラバラです。

本来ならば教育カリキュラムにそって、全国の学生が同レベルの学力がつくようにされていますが、在宅の授業ではそれが困難になり、学習格差が出てしまいます。

9月に一斉に学習しなおすことができれば、学校間の格差は埋めることができるでしょう。

失った学習時間を取り戻せる

現時点で5月中に学校が再開するかは分からなくなってきています。

もし再開したとしても、本来進んでいるはずだったカリキュラムは遅れをとったまま。

一年間の残りの期間で詰め込むのは相当大変です。

9月に仕切り直すことで、生徒も教師も余裕ができ、休校中に勉強できなかった期間を取り戻せるでしょう。

学校生活を取り戻せる

3月、4月、5月と、春から夏にかけては学校行事も盛んで、友達との大切な時間も積み上げられるとき。

休校になってしまって、そういった楽しい時間を失ってしまった分、9月からやり直せばまた青春の1ページを刻めることになります。

入試の時期にインフルエンザなどの流行がない

毎年入試は1月の一番寒い時期に行われます。

ただでさえ寒い時期はインフルエンザや風邪などが流行して体調管理がたいへんなうえ、新型コロナウイルスが冬までに終息している保証はありません

9月に始業をしなおすことで、入試は6月あたりに行われることになれば、そういった心配もなくなりますね。

就職活動にも余裕ができる

3月過ぎてから予定されていた企業の合同説明会などが中止や延期になっていて、就職活動も進められない状況になっています。

企業側も例年通りの受け入れが難しい状況でもあり、9月に仕切り直せば、学生にも企業にも余裕がうまれます

海外のスタンダードに合わせることができる

海外留学などを考えている学生にとっては、9月を基準にすると留学するときに都合がよいというメリットがあげられますね。

とはいえ、ほとんどの学生が留学するわけでもなく、英語圏でも9月に始業する国が全てではありませんので、利点を活かせる人は限られますね。

9月入学のデメリットは?

学校

学費が増える

4月にいったん始まったものをまた9月にやり直し、翌年8月に終わるとすれば、全部の期間は18か月。

始めの約半年はほぼ失われたものと考えても良いと思うので、その期間の学費はどうなるのでしょう?

払った分はそのまま、延長された分を追加で徴収となると、黙ってはいられませんね。

親元を離れて寮に入ったり、一人暮らしをしている生徒は生活費も余計にかかることになります。

労働力の減少

本来であれば、4月に新卒で働き始める人たちが、9月以降まで働き始められないとなると、約半年は様々な職種で人手不足になるということです。

特に医療関係では、ただでさえ人手不足のうえ、新型コロナウイルスの影響で現場は大変なことになっています。

戦力になるはずだった人手が半年間ぽっかりと消えてしまうのは、現場で働く人には相当な負担になることが予想できます。

受験生を不安にさせる恐れ

1月の受験に向かっての勉強は、すでに始まっています。

年明けまではなんとしてでも頑張ろう!と気を張りつめていた受験生にとって、半年間延びしてしまった期間の心の持ちようはどうなるでしょう。

受験生だけでなくとも、3月に一年を締めくくりたいという学生は沢山います。

そんな生徒の心のケアも考えなくてはなりません。

同級生の生まれ月の差が17か月の学年ができる

今年から9月入学が実現すると、来年の小学一年生は移行期の生徒として、誕生日の区切りが長くなる可能性があります。

4月生まれから翌年8月末生まれまでをカバーするとなると、その期間は17ヵ月です。

小学校入学時の子供の発育には大きな個人差があり、いっぺんにクラスに入れてしまうのは、学習面でも身体面でも違いがありすぎ、成績にも影響してくるでしょう。

待機児童が増加する

これは2021年の話になりますが、4月に入学するはずだった未就学児は、9月まで幼稚園や保育園で過ごすことになります。

後に入園を待っている待機児童は行き場所がなくなり、シングルや共働きの夫婦にも影響が出てきます。

学校行事の年間計画の見直し

学校では、年度が始まる前に年間計画を立て、それに従って学習を進めたり行事をおこないます。

9月入学が決定すると、授業時間の見直しや、行事の立て直しなど、大幅な計画変更をしなくてはなりません。

学校再開が再延長になる恐れ

一旦9月入学・始業が決定し、それに向けて準備を進めている中で、もし9月になってもコロナウイルスの勢いが衰えていなければどうなるでしょう。

再延長となれば、それまでぬ進めていた計画も、なにもかもやり直しです

経済的にもかなりの打撃がありますし、それ以上に生徒たちは振り回された挙句、行き場をなくしてしまいます。

国や自治体の負担が増える

9月入学にむけて、国や自治体では、教育法をはじめとした法律の改正、自治体の条例やシステムの改定、年度計画の見直しや予算のずれなどの修正など、かなりの改革が必要となります。

また、自治体では学費や生活費などが約半年分増えてしまった学生や家庭などに補償も考えなくてはなりません。

学校問題以外にも、コロナ不況により企業の倒産や失業者、困窮家庭が増えることが予想され、すべてをこなすことができるかが問題です。

9月入学のメリットとデメリット、専門家の意見は?

9月入学について様々な意見が飛び交う中、専門家はやはり慎重に考えるべきと主張しています。

教育評論家 尾木直樹さん

現在の子供たちの環境では、オンライン授業ができる学校とそうでない学校、家庭でも資金のあるなしで学習格差が生まれている。

遅れを取り戻すために夏休みを短くしたり、授業を7時間制にしたりと詰め込んでしまうと子供に負担がかかり不登校も招きえる。

時間にゆとりを持つべく9月入学など考えるべき。

名古屋大学 内田良准教授

海外に合わせることができたり、学習の遅れを取り戻すことができるなどのメリットはあるが、デメリットの方も早急に洗い出して、双方をみながら検討するべき。

長い学校教育の期間で一つのゆがみが多くの影響を及ぼすことになる。

教育だけでなく、日本の社会全体に大きなハードルがあると思う。

就職みらい研究所 増本全所長

9月入学になると、海外の大学と合わせることができ、留学などがしやすくなる。

企業にとってもグローバルな人材の獲得が進む面もあるだろう。

一番重要なのは、学生が安心して社会への一歩を踏み出せること。

9月入学に対しての情報開示などを徹底し、学生の不安を取り除くように環境を整える必要がある。

参考:NHK NEWS WEB

学校教育は6歳から始まり大学を卒業するまでと非常に長く、就学前の保育期間から就職まで様々な立場の生徒がおり、またその家族や就職先の企業などすべてにおいて出来るだけ利点が出るよう、慎重にならなければいけませんね。

9月入学のメリットとデメリット SNSの反応は?

 

 

おわりに

以上、9月入学のメリットとデメリットについて様々な意見もまとめてみました。

この機会をよしととらえるか、慎重になるべきか、専門家だけでなく国民全体の意見を反映して協議を進めていってほしいですね。

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