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周期ゼミは日本にいる?生息地はどこ?成虫の寿命の長さやセミを食べる説も気になる!

周期ゼミ

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2021年5月、夏にむけて気温が上がり続けているこの時期に、アメリカで超大量のセミが発生しているそうです。

「周期ゼミ」といわれるそのセミたちは、17年に一度だけ、成虫になるために土の中から一斉にはい出てくるそう。

虫が好きな人達にとっては、十数年に一度の大量発生を楽しんでいる人もいるでしょうね。

一般的には、あまりにも沢山のセミを一度に目にするのはちょっと恐ろしいと感じてしまいます。。。

ニュースなどでは「アメリカで大量発生」とされていますが、日本にいたらちょっと心配ですよね。

そこでこの記事では、大量発生する周期ゼミが日本にいるのか、生息地や成虫になってからの寿命など、気になることをまとめてみました!

周期ゼミが2021年に大量発生!でも周期ゼミってなに?

上の画像は、実際に大量に羽化した周期ゼミのすがたです。

緑の葉っぱに群がる、真っ赤な目のセミ…ほんの数枚の葉のうえに、約10匹の成虫とその抜け殻がくっついていますね。

昆虫が苦手な人にはちょっと見るにたえない画像です。

 

大量発生というと、異常気象やなにかの間違いで発生したのかと思いきや、生物的にきちんとプログラムされた現象だそうです。

 

周期ゼミとは何か簡単に説明すると。。。

周期ゼミとは

周期ゼミとは、17年または13年間ものあいだ、幼虫として土の中でくらし、同じ時期に一斉に成虫となって出現するセミ。

土の中では樹液を吸いながら時間をかけて成長し、羽化する時期がくるのをじっと待っている。

成虫になると交尾をして繁殖。木の枝などに卵を産み付ける。

 

周期ゼミの種類は、17年に一度現れるものが12種類、13年に一度現れるものが3種類の、合計15種類が確認されているそう。

2021年5月に発生した周期ゼミは、17年サイクルのものだそうで、15種類の周期ゼミの中でも最大規模のものとのことです。

その数は何十億匹にも及ぶそうで、今アメリカにいなくて本当に良かった!と思わずにはいられません。

 

なぜ17年と13年という周期なのかも気になりますよね。

15年や16年の周期があってもよさそうなのに。

じつは、大昔には12年から18年までのいろいろな周期で成虫になるセミが多数いたそう。

結局現代まで生き残ったのが17年と13年周期のセミだったとのことです。

なぜ17年と13年の種類だけ生き残ったのかというのは、明確にわかっているわけではないんですって。

 

一説では、17年と13年周期のセミたちは、セミを食べる動物や寄生虫の発生サイクルと時期が被らなかったので、天敵と闘わずとも生き延びることができたからというのがあるそうです。

また、一斉に何十億も発生することにより、捕食者のお腹を満たしてもなお繁殖するには十分の数がのこせるためともいわれているそう。

 

野生の昆虫のサバイバル本能から、17年という昆虫最長寿のセミが出来上がったというわけですね。

アメリカでは昆虫博士がとってもうれしそうに周期ゼミの事を語っていますね。

昆虫学者としては、待ちにまった17年間!という感じでしょうから、心躍る気持ちもわからなくないです。

 

ちなみに、次に最大規模の周期ゼミが発生するのは2038年とのことでした。

 

周期ゼミは日本にもいるの?生息地はどこ?

周期ゼミの大量発生は、アメリカでは恒例となっているそう。

17年か13年に一度ですから、人生80年と考えると一生のうち数回は目にすることがあるでしょうね。

 

遠い遠いアメリカの話だとあぐらをかいてしまいそうですが、もし日本に生息しているとしたら?

昆虫が怖い人にとっては恐怖以外の何物でもありません。

もしかして日本にもいるのでしょうか?

 

気になって調べてみたところ、どうやらアメリカの固有種のようです。

北アメリカ東部。セミの仲間は世界中に分布しているが、この周期ゼミという現象が確認できるのは、世界の中でも北アメリカのみである。

17年ゼミは北部、13年ゼミは南部に生息する。

なお、北アメリカには周期ゼミしかいないわけではなく、周期ゼミ以外のセミも100種以上生息する。

引用:ウィキペディア

アメリカの中でも、17年のセミは北アメリカ、13年のセミは南アメリカだけでみられるそう。

アメリカ固有種ということで、ひとまず安心!

 

周期ゼミの成虫の寿命はどのくらいの長さ?

17年間も土の中で過ごす周期ゼミは、約1600種いる世界中のセミの中でも一番長寿だそうです。

2020年に発表された飼い猫の平均寿命は15.45歳だったので、比較するとどれだけ長寿なのかが分かりますね。

 

日本で一番よく目にするアブラゼミは、土の中で5~7年過ごし成虫になると2~3週間で死んでしまうそう。

土の中に17年間もいたら、成虫になった時の寿命もめちゃくちゃ長そうじゃないですか?

もしかして2か月とか3か月とか、長い間うじゃうじゃされたら、虫が好きな人でも辛抱たまらなくなりそうです。

調べてみたところ他のセミとほとんど変わらず、成虫になってからの寿命は3週間から1か月ほどだそうです。

 

土の中でその一生の大半をすごし、大空を飛び回るのはほんの一瞬。何と儚い生き物なのでしょうね。。。

地上にいる我々人間にとっては、目にする期間が短いと悲観してしまいますが、セミにとっては地中にいる時こそが人生のメインなのかもしれないし、悲観的になるのは人間のエゴともいえますが。。。

 

なんにせよ、大量発生期間中はセミの鳴き声がめちゃくちゃうるウルサイらしく、1か月程度の我慢で終わるのならなんとか大丈夫なのかな、と思いました。

周期ゼミを食べる!?味はおいしいの?日本でもセミを食べる地域が!

周期ゼミが大量発生することで、意外な企業が目を付けているというニュースも目にしました。

最近ではコオロギせんべいなるものが無印良品から発売されて話題になりましたね。

実は昆虫食は、高品質のたんぱく源として現在世界中で注目されているそう。

それに目を付けてかどうかは分かりませんが、ワシントンで手当たり次第に周期ゼミを捕まえて、十分な数が集まれば森の中でポップアップレストランを開こうとしているシェフもいるんだとか。

セミ料理の予定しているメニューは、パエリア、ピザ、寿司ネタ(!)などだそうです。

材料費はかからないので、お店側にとってはかなりお得でしょうね。

お客さんも、怖いもの見たさで集まって意外と繁盛しそうですよね。

 

とはいえ、コオロギせんべいはおろか昆虫食、ましてセミを食べたことがある人はあまりいないのではないでしょうか。

先述のシェフいわく、気になるセミのお味は

「その他の食用昆虫と同じく、ナッツのような味。一口噛むごとにポップコーンの風味が鼻に抜けていく」

らしいです。

簡単に言うと、香ばしいってことですかね。

 

じつは、日本で昔からセミを食べる文化がある地域が存在するそう。

その地域とは、沖縄県とのことです。

なるほど、沖縄県なら、沢山の外国の文化の影響もありそうですし、セミを食べていてもあまり驚かないかなという感想ですね。

今現在セミが食べられているのかというと、どうもそういうわけではなさそう。

戦争中や戦後など、食糧不足で食べ物がなかったときに、たんぱく源としてセミを食していたというのです。

食べ方は、羽をとってそのまま食べる人もいれば、串にさして少しあぶって食べたりと様々。

日本人でセミを食べたことのある人は、セミの味をこう表現していました。

 

・エビのような味

・ささみのような味

・アブラゼミは脂っこい

・アーモンドのような香ばしさ

 

なかには、セミの抜け殻をふりかけにして食べたことがあるというかなりの強者もいましたよ。

ふりかけに入った鰹節みたいな感覚で食べたのでしょうか。

抜け殻はパリパリしているので、カルシウムは豊富そうですね。

 

おわりに

以上、周期ゼミについていろいろとまとめてみました。

17年に一度ということで、大問題となりそうな感じもしますが、実はアメリカでは毎年どこそこで周期ゼミが発生しているそう。

2021年は17年周期で最大規模の発生だからこれだけニュースで注目されていたんですね。

自分は小学生の子供がいるので、セミやコオロギなどの虫を見つけたら「子どもに教えて上げなくちゃ!」と嬉しくなるのですが、さすがに数億匹の大量発生となると、うんざりしちゃうかもしれません。

日本に周期セミが生息していなくてほんとによかった!

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