新型コロナウイルスの対策で、国民1人当たり一律10万円給付が決定しました。
給付金を受け取るための申請法に、郵送による申請と、オンライン申請があります。
オンライン申請をするためには、マイナンバーカードが必須になりますが、どうやらそれだけで申請できるわけではないみたい。
オンライン申請は、マイナポータルというサービスを通してできることが分かりました。
マイナポータルって一体何なのでしょう。
10万円給付のオンライン申請に必要なマイナポータルについて調べました。
目次
10万円給付の申請に必要なマイナポータルとは?
マイナポータルとは、政府が国民に提供するオンラインサービスのことで、平成29年より運用が始まっています。
通常であれば窓口にいって行っていた手続きが、オンライン上で申請できたり、行政からのお知らせをうけとることができる、便利なサービスです。
マイナポータルでなにができるの?
マイナポータルには、オンライン上で情報の閲覧や、各種手続き、申請や税金の支払いなどができる便利な機能がたくさん。
具体的には以下のようなつかい方があります。
ぴったりサービス(サービス検索・電子申請機能)
自分にぴったりの行政サービスを検索したり、必要な申請をオンラインでできたりするサービスです。
ぴったりサービスの中の「子育てワンストップサービス」では、自治体の子育てに関するサービスの検索や申請ができ、いそがしいママやパパにとって便利な機能です。
例えば、認可保育園への入所申請や、児童手当や児童扶養手当の現状届がオンラインでできたりと、自宅にいながらかんたんに手続きができます。
小さな子供を連れて役所の窓口に行くのって本当に大変。
そんな時にこのサービスはとても便利ですね。
公金決済サービス
マイナポータルに届くお知らせから、ネットバンキングやクレジットカードを使って、税金などの支払いができます。
あなたの情報(自己情報表示)
自治体や行政機関が持っている、自分の世帯情報や、税や社会保障など、自分に関する情報をオンラインで確認することができます。
マイナポータルで確認できる分野は、健康や医療、子どもや子育て、福祉や介護、雇用や労働、年金や税金、労災などです。
たとえば、地方税などをしりしたい場合は、税金の金額や、各種控除額が確認できます。
確認した情報は、マイナポータルからログアウトしたら自動で削除されるようになっていて、セキュリティ面でも安心して利用できるよう工夫されています。
やりとり履歴を確認できる(情報提供等記録表示)
私たちは、自分の個人情報が、いつ、だれによって、どういった目的でつかわれているかを知ることができる「開示請求権」という権利をもっています。
しかし、「開示請求権」をつかうには、窓口にいくか、郵送で手続きをしたりと、めんどうなステップをふまなくてはいけません。
マイナポータルがあることで、オンライン上でかんたんに確認できるようになります。
たとえば、認可保育園の利用認定の申請をしたばあい、審査の課程で、市町村が申請者の情報を確認するために、県などとシステム上でやりとりします。
このように自分の個人情報が、行政機関などの間を行ったりきたりするのですが、そういったやりとりの履歴を、マイナポータルで確認できます。
お知らせの確認
行政機関や民間企業からとどく最新のお知らせをマイナポータルのメインメニューから確認できます。
たとえば、自治体からの子供の予防接種の時期などについてのお知らせや、地方税納付のお知らせなどが届きます。
マイナポータルで登録しているメールアドレスにも、お知らせを送るように設定ができ、うっかり忘れてしまうことも防げます。
また、お知らせが届いた税金の納付案内には、電子決済でかんたんに支払うことができます。
もっとつながる(外部サイトとの連携)
マイナポータルで外部サイトを登録して、認証の連携をすると、登録したサイトにマイナポータル経由でログインすることができます。
自分がよく利用するサイトを登録して、いちど認証の連携をしておけば、サイトにいくたびにログインする必要がなくなり、手間が省けます。
また、民間企業などの外部サイトからのお知らせも、マイナポータルで確認できるようになります。
マイナポータルの登録に必要なもの
マイナポータルは、パソコンとスマホどちらでも始めることができます。
必要なものはこちら。
①マイナンバーカード
②パソコンとICカードリーダライター(ICチップ読み取り機械)
または
スマホ
対応するパソコンのOS
Windowsの場合
OS:Windows10、Windows8.1
Macの場合
OS:macOS Catalina(バージョン10.15以上)、macOS Mojave(バージョン10.14以上)、macOS High Sierra(バージョン10.13.1以上)
対応するICカードリーダライタ
ICカードリーダライタは、マイナンバーカード対応のものがひつようになります。
マイナンバーカードにも対応しているICカードリーダライタはいろいろありますが、WindowsとMac両方で使えるこちらがおすすめです。
対応するスマホ
NFC(近距離無線通信)に対応しているスマホなら、マイナポータルを利用することができます。
詳しい機種はこちらで確認できます。
マイナポータルの登録方法
マイナポータルの始め方はパソコンとスマホと二通りありますが、画面の指示に従って指定されたパスワードやメールアドレスを入力するだけで簡単にできます。
パソコンの場合
①マイナポータル公式サイト内の、「ICカードリーダライタを使ったログイン/利用者登録」をクリック
②マイナンバーカードをICカードリーダライタにセットし、OKボタンをクリック
③マイナンバーカードの利用者証明用電子証明書パスワードを入力
④ログイン完了
⑤画面の指示に従って、メールアドレスを入力
⑥登録完了
参考サイト:マイナのおうち(マイナポータルログイン:パソコン)
スマホの場合
①スマホのApp Storeで「マイナポータルAP」を検索してインストール
②インストールが完了したら、アプリを起動し、ログインボタンをタップ
③マイナンバーカードの利用者証明用電子証明書のパスワードを入力
④スマホでマイナンバーカードを読み取る
⑤ログイン完了
⑥画面の指示に従って、メールアドレスを入力
⑦利用規約に同意して登録完了
参考サイト:マイナのおうち(マイナポータルログイン:スマホ)
10万円給付に必要なマイナポータルとは?まとめ
オンライン上で行政手続きが簡単にできるマイナポータルは、使いこなせばとても便利なサービスですね。
しかし、マイナンバーカードの普及率も14%程度と、まだまだ国民に十分利用されているとは言えません。
今回の10万円給付をきっかけに、マイナンバーカードも普及が拡大するでしょうから、マイナンバーカードももっと便利に改善されていくことと思います。
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