小さな子供をお家に一人で残しておくのは、親として心配です。
小学校も高学年になると、しっかり留守番できる様になりますが、低学年の間はできれば一緒にいてあげたいものです。
しかしやむを得ない理由や事情で、どうしても留守番が必要になる時があります。
そんな時のために、親子で留守番についてのルールを決め、話し合っておくと、いざというときの備えになりますね。
今回は、小学校低学年の子供が留守番をするとき、安全に過ごすためのルールの作り方や、決めたルールを実行するアイデアをまとめました。
目次
小学校低学年の子供を留守番させるにはルールがあると安心
小学校低学年の子供を留守番させるとき、心配なのは主に次のようなことです。
・防犯対策
・安全対策
・子供の気持ち
・トラブルが起こった時の対応
いざ留守番が必要となったとき、慣れていないと親も子供も不安になります。
特に小学校低学年の子供は、まだ防犯や安全管理の知識も経験も少なく、家の中に一人という状況は、精神的にも恐ろしいもの。
ルールを決めることによって、そう言った不安を軽減し、予期せぬことが起こったときも、慌てず対応する助けになります。
留守番のルールを決めるなら親子で話し合いを
では、小学校低学年の子供が留守番をするときのルールはどのように決めると良いか、上手な決め方はあるのでしょうか。
やはり、留守番をする子供本人が、ルールをきちんと意識できることが第一ですね。
親が良かれと思って、考えつく限りのルールを箇条書きにし、壁に貼り付けたところで、小学校低学年の子にはなぜそれを守る必要があるのか、分からないルールもあります。
例えば、「ベランダに出ない」というルールのもとには、子供が家の中にいると、外を通る不審な人にバレないため、誤って転落しないように、などという理由があります。
しかし子供はそれを想像できませんね。
ルール決めるときは、子供の意見を聞きながら、留守番中の防犯や安全について意見を出し合いましょう。
ルールを挙げていく中で、「このルールはどういった理由で必要」や「このルールをもしも破ったら、こんな危ないことが起きる」など、状況を想像できるように説明加えながら話し合いましょう。
自分で決めたという意識があれば、ルールを守ろうという気持ちがしっかり芽生えます。
これだけは決めておきたい留守番のルール
小学校低学年の子供が留守番をするときのルールは、なるべくシンプルに、小さな子でも守れるように工夫にしましょう。
誰かが訪ねてきたら
誰かが訪ねてきたら、原則としてドアを開けない、応答しないというルールを作りましょう。
インターホンが鳴ると子供も迷ってしまうので、スイッチを切っておくという手もあります。
仲のいい友達が訪ねてきた場合も入れないことを徹底しましょう。
日頃からよく遊びに来るような友達なら、その子の保護者に相談しておくと安心です。
宅配業者などは、あらかじめ大人が家にいる時間を指定して届けてもらうようにしましょう。
年齢が上がると、インターホンで応答だけしたり、チェーンをかけたままでドアを開けたり、宅配は出ても良いなど、訪問者にも対応できますが、小学校低学年では選択肢を与えない方が子供も迷わずにすみます。
電話がかかってきたら
電話がかかってきた場合も、原則は子供に取らせないことをおすすめします。
出かける前に必ず留守電をセットするなどの対策をとっておくと、電話が鳴り続けて子供が不安になることもありません。
外出中に子供の様子をうかがうために自宅に電話をかけるなら、ナンバーディスプレイで名前がわかるようにしたり、○時○分に電話をかけるとあらかじめ伝えておき、電話機にメモを貼るなどしておきます。
自宅への連絡は、タブレットやスマホがある場合、ラインなどに直接した方が良いですね。
施錠はしっかりと
防犯対策の第一は、家の鍵をしっかりとかけること。
出掛ける前には、人が入れそうな大きな窓やベランダの入り口などは必ず鍵がかかっていることを確認します。
大人が家から出ていく際には、子供が内側から鍵をかけ、チェーンがあるならしっかりとかけた音を聞いてから外出しましょう。
大人のいない家に子供がかえってくる場合は、自分が鍵を持っていることを周りに見せないようにします。
また、鍵を開ける時に玄関の前でもたもたしていると、自分で鍵を開けているのが周りに見えて安全ではありません。
鍵が目立たず、なくさず、簡単に取り出せるようなキーチェーンを使うと便利です。
また、家の中に誰もいないときでも、必ず「ただいま」と言って、子供が一人ではないことを装いましょう。
火は使わない
防犯の他に特に心配なのは火元ですね。
小さな子が自分でお料理をすることはあまり考えられませんが、台所に入った時に興味でガスをひねったりすることがあるかもしれません。
火元には近づかないことをよく教えておきましょう。
ガスであれば、外出する前に元栓を締めておくと安心です。
もちろん、マッチやライターも、普段から子供の手の届かない場所に置いておきましょう。
災害が起きた時の避難法
地震や火事などの災害が起きた時、避難経路や避難方法などを決めておきましょう。
家の見取り図を使って、避難経路を確認し、避難した後の行動など話し合っておきます。
少しでも不安があればすぐに連絡をする
大人がいれば気にならないことも、留守中はすぐに心配になります。
どんなちいさなことでも、子供だけの判断では大事に至ることもあります。
留守中の子供の不安に寄り添うためにも、小さなことでも連絡するようにしておきましょう。
また、保護者の連絡先の他に、おじいちゃんおばあちゃんや、近所の信頼できる人、110番などの緊急連絡先を紙に書いて電話のそばに貼っておきましょう。
留守中の安全のために親ができる事
留守中のトラブルや事故を防ぐため、考えられる対策はすべてしておきましょう。
- ガスの元栓は切っておく
- 窓や勝手口など鍵をかけておく
- 危ないものは子供の手の届かない場所へ
- 浴槽の水は抜いておく
- 緊急の連絡先を書いておく
- 出かける場所、帰宅時間は明確に伝える
- いつでも電話に出れるようにする
- 帰宅を遅らせない
- 実家など信頼できる人に子供が留守番をしていることを知らせておく
ルールを決めたうえで対策もしっかりとして、子供の安全を守りましょう。
留守番のルールを守れるように練習を
留守番のルールを決めたら、きちんと守れるように練習をしておきましょう。
例えば、小学校低学年の子供では、まだ鍵の開け閉めが上手にできません。
実際に練習をしておくことで、鍵の上下を間違えていたり、鍵穴に入れづらいなどの問題点が分かり、自分で対応することができます。
また、地震や火事の時の避難経路を通って実際に避難訓練をすることも大切です。
小学校低学年だと、電話のかけ方も分からない子が多いので、最低でも保護者ともう一件は電話がかけれるよう、練習しておくといいですね。
留守番が初めての子供は、いきなり長時間の外出はせず、まずは練習がてら10分程度から始めてみましょう。
練習でも一人でルールを守って頑張れたらほめてあげましょうね。
おわりに
小学校低学年の子供に留守番はまだ早いと思うのは、心配するからこその親心ですね。
しかし、大きくなればいずれは一人で留守番をすることになりますし、緊急の事態に子供が困らないようにするためにも、しっかりルールを決めておきましょう!