2021年7月7日、「平成の怪物」と言われていた大物野球選手の松坂大輔投手が引退を発表しました。
球団からの発表では、引退の理由に「首の痛みと右手のしびれがぬけない」とされていましたね。
しかし、同時に「精神面でずっと苦しい思いをしてきた」と、メンタル的に万全ではないという言及もありました。
本人からのコメントも届いていないため、公に出る元気がないほどなのかな?
もしかしてメンタルの病気があるのかも?なんて、心配になってしまいます。
松坂大輔が引退発表!精神面で落ち込んでいる?
#松坂大輔 投手が今季限りで現役を引退することとなりました。
1999年にライオンズに入団し、数多くの記録にも記憶にも残る松坂投手のプレーの数々。
本人の声は、改めて皆さまにお伝えすることを予定しています。
▼#渡辺久信 GMコメントはこちらhttps://t.co/8cqUoieCiK#seibulions pic.twitter.com/qjg1gitEZs— 埼玉西武ライオンズ (@lions_official) July 7, 2021
日本の野球界において、大きな歴史が幕を閉じると言ってもいいほどのニュースとなった松坂大輔投手の現役引退発表。
松坂と言えば、横浜高校時代にエースとして甲子園春夏連覇を果たし、「平成の怪物」というニックネームとともに一躍スター選手となりましたよね!
1998年にドラフト一位で入団した西武では、一年目から最多勝を獲得するなど期待以上の活躍。
2006年にはメジャーリーグのレッドソックスに入団し、ワールドシリーズ制覇にも貢献しました。
2014年に日本に帰ってきましたが、それからは怪我との戦いで、ソフトバンク、中日、西武と渡り歩くも調子が戻ることはありませんでした。
ポイント
引退の理由として、
首の痛みと右手のしびれのために「脊椎内視鏡頸椎手術」を受けた後、症状が改善しなかった
ことがあげられていました。
球団から出された発表では、渡辺久信GMがコメントを出していたんですが、体調面の他に精神面でもかなり落ち込んでいるんだとか。
スポーツ選手は人気もあり華やかなイメージがある一方で、どれだけ結果が出せるかというプレッシャーも相当のものですよね。
精神面で負担があるのは想像できますが、引退の正式発表で言及されるということは、かなり深刻なのかな?と心配していしまいます。
松坂大輔はうつ病で引退はメンタルの病気が関係?
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今回の引退発表は、西武ライオンズ公式サイトで正式発表されました。
一部を抜粋すると。。。
ライオンズファンに自身の姿を見せることができていない日が続き、体調面もなかなか向上せず、ずっと苦しい思いをしてきたと思います。
実際、今年もここまでずっと、球団施設などで毎日復帰に向けて必死にリハビリやトレーニングを重ねる大輔の姿がありました。 大輔は現在、体調面、精神面でも決して万全とは言えない状況です。
ただ、体調面、精神面が回復した段階で会見という形で、皆さまの前で本人から気持ちを話すことができると思います。
今は双方の回復に専念をさせていただきたく、ぜひ皆さまには彼のことを引き続き、温かく見守っていただけますと幸いです。
体調面の事はもちろんですが、精神面でも万全でないとされています。
文面では「精神面」や「苦しい思い」など、メンタル的な不調についてもくりかえし出てきていますね。
しかも、渡辺久信GMからのコメントのみで、本人からはまだ何も言葉が出ていないというのもかなり引っ掛かります。
公に出るのもつらい位まいっているのかな?
ハッキリと明言されていないものの、精神的につらい日々からうつ病を発症しているという可能性もありそうですね。
実は現役中にうつ病を発症し、引退に至ったアスリートの前例も結構あるみたいなんですよね。
例えば、2006年にプロ入りし、日ハムやヤクルトで活躍してきた今浪隆博元内野手もその一人。
#今浪隆博生誕祭
今浪隆博さん37歳の誕生日おめでとうございます pic.twitter.com/Oy49VGgX1a— はやと (@imanamistar59) July 5, 2021
ユーティリティープレイヤーとして活躍していた今浪さんですが、2016年、一軍自己最多の94試合に出場していた時、甲状腺機能低下症(橋本病)を患います。
入院や投薬治療で回復するものの、いざ試合に復帰してみたら心だけは重いままだったそう。
「練習や試合に行くために朝起きると、自然と涙がボロボロ止まらなくなるんです。人と会いたくない。喋りたくない。チームスポーツでそんな状態では申し訳ないと思うと、余計に辛かったです」
心の重さは甲状腺機能低下症の症状の一つだと訴えても、医師からは「検査結果も病状的にも問題はない」と言われ続けていたそうです。
結局は腰を痛めたために戦線を離脱し、引退に至ったそうですが、今でも「あの時、きちんとメンタルのケアができていたら・・・」と後悔することがあるそうです。
「自分が仕事をしている一挙手一投足を4万人に見詰められている、と想像してみてください。失敗すればため息や、ブーイング。それだけ対価も大きくて、多くの人を喜ばせられる幸せな仕事ではあるけれど、反面失敗した時のダメージ、恐怖というものは経験した人にしかわからないと思う」
経験した本人にしか分からない苦しみ。
松坂投手のように世界をまたにかけて活躍し、世間の注目も何億人という人物なら、そのプレッシャーの強さは並大抵のものではなかったはずですよね。
表向きの引退理由は首と右手のしびれでも、その裏にメンタルの病気があった可能性は高いかな、と一般的に推測してもおかしくないかもしれません。
松坂大輔のうつ病のうわさは以前にもあった
今回松坂投手の精神面について気になっていろいろと調べていたんですが、実は以前にもうつ病がささやかれていたことがあったよう。
2015年、ソフトバンク時代の話なんですが、
インフルエンザにかかってしまい開幕戦出場が見送りになってしまい、体調が回復した後に今度はボールが握れない状態になったことがあるそうです。
「投げた後の疲労がずっと続く」と訴え、検査をしたところ「肩の炎症などはなく、診断名も治療もない」という結果になったそう。
身体面で異常がないのなら、精神的な異常をきたしていると考えられます。
ピッチャーがボールを握れなくなる「野球イップス」だった可能性が大きいですね。
この時松坂投手は、ソフトバンクと4年で16億円の大きな契約をしたばかりで、結果を出さなければと焦っていたんでしょう。
開幕に向けてかなりの練習を重ねてきたところ、インフルエンザで試合には出れず、報酬に見合った働きもできていない、自己の情けない気持ちに拍車をかけるようにファンの期待が重くのしかかる。
振り返ってみると、レッドソックス在籍中の2009年ころから怪我が絶えなかった松坂投手。
日本球界に復帰した後もたび重なる故障で思うようなプレーができない時期が10年以上続いていたんですね。
精神的にきつい中、自分を鼓舞して頑張ってきたでしょうが、慢性的なストレスはかなり前から抱えていたのでしょう。
うつ病や精神疾患を告白したスポーツ選手はいる?
現在ではアスリートといえども、スポ根だけで乗り切れ!!という風潮ではないですよね。
特にインターネットが普及して、様々な人が気軽に発言できる環境はアスリートにとってもよし悪しという状況にいる人も少なからずいるでしょう。
選手のメンタル面はパフォーマンスや選手生命自体にも大きな影響を与えるもの、そんな中でうつ病を告白したスポーツ選手にはどんな人がいるのでしょう。
大坂なおみ
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2021年5月に自身のツイッターで「長い間うつ病に苦しんできた」と発表しました。
どのように苦しんできたかをつづったツイートに、メディアからも同情論が多く出されました。
一方でネットユーザーからは「無責任」や「自分の事ばかり」など辛辣な意見が書き込まれることも。
それがかえって大坂選手の症状に拍車をかけそうで心配になりますね。
人種差別や政治はじめ数々の問題に自分の意見を発信してきた大坂選手。
やたらと注目度が高いことから「この人には何を言っても大丈夫」と勘違いした輩がたくさん生まれてしまったのでしょうね。
ダニー・ローズ
復帰なるか
モウリーニョ前監督の元で戦力外となっていた #トッテナム のダニー・ #ローズ がトップチーム復帰を求めている。英Telegraph紙が伝えている。
ローズは前監督の就任後に出場機会の低下に苦しみ、Amazonのドキュメンタリー AoN では監督との対談中に不満を暴露するシーンがあった。 pic.twitter.com/aWctBKYjEf
— [スパ速] スパーズ速報 (@SpursinfoJ) April 19, 2021
トッテナム(イングランド)のディフェンス、ダニー・ローズは、2018年にうつ病であることを明かしています。
2017年に負った膝の怪我により8か月間の欠場を余儀なくされたローズは、家族の不幸とも時期が重なりうつ病を発症。
ローズのように怪我が引き金となってうつ病を発症するスポーツ選手はめずらしくないそうで。。。
ある調査では、全治一か月以上の重傷を3か月以上経験した選手が心の健康問題を抱える可能性は2~4倍という結果があるそう。
松坂投手にも当てはまりますね。
さらに、心の病気により引退した選手は、
・引退後に規則正しい生活をするのが難しいこと
・監督やチームメイトからの支援を失ったこと
・新しい仕事を探す必要性
などの、現役時代とは違うプレッシャーで、より心のバランスを崩しやすいというデータもあるそうです。
松坂投手についても同様の事があるかもしれないですね。
本人が公に出てきていない以上は様子や状況はわかりずらいですが、もし心を病んでいるのだとしたら世間への言葉は後回しでもいいのでまずはゆっくり、回復に専念してほしいですね。