沖縄県の宮古島で新種のゴキブリが発見されましたね!
国内で新種のゴキブリが発見されるのは35年ぶりだそう。
虫好きな人にとっては大ニュースらしいですが、一般的にゴキブリってあまり好ましい生物ではないですよね。
新種なのでどんな生態なのかちょっと気になる。
沖縄県以外で生息している地域はあるのでしょうか?
見た目は普通のゴキブリよりきれいだそうですが、やっぱり家の中で遭遇したらびっくりですよね。
目次
宮古島で新種のゴキブリ発見される!【ベニエリルリゴキブリ】
光沢ある青い体と鮮やかな模様…沖縄の新種ゴキブリ2種、「緊急指定種」にhttps://t.co/lahTwlD9AL#科学・IT
— 読売新聞オンライン (@Yomiuri_Online) June 30, 2021
鹿児島大学の坂巻准教授らの研究グループが、新種のゴキブリを発見しました。
とはいえ、昨日今日発見されたものではなく、実は1990年代ころから宮古島でみつけられていたとのこと。
長年の研究やDNA解析の結果、新種だということが判明したんですって。
坂巻准教授は「ゴキブリだけど、嫌いにならないで」と呼び掛けているところが愛情あふれるというか。。。
虫が好きな人にとっては喜ばしいニュースなんですね!
名前は「ベニエリルリゴキブリ」だそう。
舌を噛みそうになる名前ですが「チャバネ」とかよりちょっと神秘的な響きがしますね。
宮古島の新種ゴキブリの生態は?
ただでさえ恐ろしいゴキブリの新種というのは聞き捨てならないというか、あまり種類が増えてほしくないきもちもありますね。
しかし、怖いもの見たさでその生態や見た目なども気になるのが本音。
どんな生き物なのか詳しく調べてみました。
色と形
新種のゴキブリってなんか色合いすげえなw pic.twitter.com/USEmU3S8vw
— じゅげむ🐻 (@akiramemasita7) July 1, 2021
沖縄県宮古島の森林で発見されたゴキブリ(ベニエリルリゴキブリ)は、光沢がかった羽の中央にオレンジのラインが入った、ちょっとポップな模様。
遠目にみるとコガネムシかな?と思ってしまいそう!
しかし、よく観察すると長くひょろひょろした触覚や、毛が生えたようなトゲトゲの足はまさにゴキブリのそのものですね。
ベニエリルリゴキブリは、瑠璃色の身体を持つ「ルリゴキブリ」という種類に属します。
名前の由来は、「羽の付け根にあるオレンジ色(紅色)の毛と、帯状の模様をもつルリゴキブリ」から来ているそうです。
家に出てくるゴキブリに比べると、頭部が大きく体が丸っこいのが特徴ですね。
ゴキブリ大嫌いの人出もなんとか目をそらさずに観察できるレベルではないでしょうか。
大きさ
ベニエリルリゴキブリの大きさは、オスが全長12.5~13ミリだそう。
メスのサイズは見つかりませんでしたが、大きな差はないとおもわれます。
一般家庭でみられる、どす黒くて大きなクロゴキブリのサイズは30~40ミリ、飲食店などに多いチャバネゴキブリでも15ミリなので、ゴキブリにしては小さめのようです。
動き(動画)
ゴキブリと言えば瞬足で素早い動きが恐ろしいですが、ベニエリルリゴキブリも同じような動きなのでしょうか?
ベニエリルリゴキブリと同じ種類で、同じく新種として発見されたアカボシルリゴキブリの動画をみてみましたが、あまり俊敏ではないよう。
普段は枯れ木や葉っぱの下にかくれてじっとしていることが多いそうです。
ベニエリルリゴキブリは森林で発見されましたが、森などにすむゴキブリは全体的に動きが遅いらしく、見かけた瞬間に慌てなくてもよさそうですね。
ゴキブリの動きとして一番恐ろしいのは「飛ぶこと」ですよね。
ルリゴキブリの仲間で飛べるのは羽が長いオスのみだそう。メスはオスに比べ羽が短いので飛ぶことはないそうです。
えさ
ベニエリルリゴキブリのえさとなるのは、森林内の枯れて腐った木や葉っぱが主だそうです。
宮古島の森の奥で発見された種類なので、家庭にいるゴキブリのように残飯や生ごみにであったことはないですよね。確かに。
寿命
ベニエリルリゴキブリの寿命について調べてみましたが、詳しい情報が見つかりません。
発見数が少ないので、まだ分かっていないのかもしれないですね。
参考までに、一般家庭で見かけるゴキブリの平均寿命は約2年だそうで、そのうち成虫として過ごすのは7か月程度とのことです。
ルリゴキブリはそれらよりも体が小さいので、寿命も短めかもしれないですね。
沖縄県以外の生息地は?
ベニエリルリゴキブリが発見されたのは、沖縄県宮古島の森林のなか。
たまたま発見されたのが宮古島で、実は日本のどこかに生息しているということはあるのでしょうか?
調べてみたところ、ベニエリルリゴキブリは沖縄の宮古島のなかでも生息可能な地域が限られているそう。
住む場所が非常に少ないことから、絶滅の危機に瀕している可能性もあるんだとか。
宮古島の気候は高温多湿な亜熱帯海洋性気候に属しています。
年間の平均気温は23度、平均湿度は80%もあるそうで、日本の他の地域とは明らかに気候が違いますよね。
となると、宮古島の固有種と考えてよさそうです。
民家に侵入するの?
ここまで調べてみると、家庭でみかけるゴキブリに比べあまり恐ろしくなさそう。。。
しかし、家の中で見かけたらやっぱり叫んでしまいそうですよね。
世界には約4000種類のゴキブリがいて、そのうち日本産のゴキブリは63種発見されています。
全種類の内ほとんどが人間の暮らす場所とは関係ないところで生活しているそうです。
ルリゴキブリもそのうちの一種で、家屋に上がってくることはまずないとのこと。
害虫として民家に住み着き、嫌われているのは全種類の1%くらいです。
そう考えると、その1%のインパクトというか、人々を震え上がらせるパワーはすごいですよね。
森にすむゴキブリもいい迷惑なのかもしれないですね。
おわりに
沖縄県宮古島で発見された新種のゴキブリについてまとめてみました。
そのカラフルな見た目から「日本一美しいゴキブリ」とも言われているそうです。
第一印象ではゴキブリと知らずに素手で捕まえてしまいそうですよね。
絶滅の恐れがあると知ってしまったので、最初よりも少しかわいく見えてしまうのは自分だけでしょうか。。。
森林の中でも重要な役割を果たしているそうなので、そっとしておいてあげたいですね。